玄米のおはなし お米は日本人の主食です

玄米はなぜ身体にいいの?
玄米は収穫された米から一番外の殻「もみ殻」を取り除いた状態のお米です。
玄米の糠(ぬか)の部分をある程度削ったものが分づき米、さらに胚芽を取り除いたものが白米と呼ばれています。玄米には糠(ぬか)や胚芽が残っているため、水につけると発芽します。つまりいのちのある生きたお米で、とてもエネルギーが高いのです。また栄養学的に見ても白米に比べて優れており、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維など生きていくのに必要な成分がバランス良く含まれています。そのおかげで新陳代謝を高め細胞の若さを保ち、水銀やカドミウム、発がん性物質、放射性物質、環境ホルモンや残留農薬などを体内から排出し、便通を整える働きもあると言われています。

玄米のイラスト栄養グラフ

「玄米はよくかんで、じっくり味わう」
玄米の栄養を完全に吸収するには、よく噛んで、糠の層をすりつぶすことが大切です。
また噛むことで玄米の深い味わいが楽しめます。
そして、顎を動かすので顔まわりの筋肉が鍛えられ、フェイスラインがすっきりと!
さらに、噛むことで脳に刺激が伝わり、頭もすっきりリフレッシュ!
身体に良くて、おいしいだけでなく、美容にもいい“一石三鳥”の玄米なのです。


<strong>「玄米をおいしく炊きましょう」</strong>
栄養価を損なわずおいしくいただくためにはどうすればいいのか?
玄米の選び方&準備、洗い方、炊き方の3つに分けてご紹介していきます。


●玄米の選び方&準備
できるだけ化学肥料を使っていない無農薬のものを選びましょう。
お米をバットに広げてていねいにチェックしていきます。ゴミ、汚れ、変色したお米は取り除きましょう。
玄米の選び方&準備


●洗い方《拝み洗い》
お米をザルに入れ、水の入ったボウルを用意します。
ザルをボウルに入れ、水に浸しながら、両手でお米を包み、 優しく拝むようにこすり洗いをします。これを《拝み洗い》といいます。 洗ったらボウルで振り洗いをし、水が透明になるまで3〜8回ほど繰り返します。 洗い終わったらボウルにあげ、お米をすり鉢状にして30分ほど放置します。 こうすることで必要な水分は吸収され、不要な水分を切ることができます。
●洗い方《拝み洗い》




●炊き方《圧力鍋》
圧力鍋で炊くと、もっちりと食べやすく仕上がるので、玄米初心者におすすめです。
材料(4人分)
玄米:2カップ
水:3カップ
塩:玄米の分量の1%(小さじ1/2)

①玄米をバットなどに広げて小石やゴミ、汚れなどを取り除く
②玄米をボウルなどに入れて洗う。ザルに上げて水をよく切る(30分〜1時間放置)
③水を優しくそっと注ぎ入れ、塩を全体にいきわたるようパラパラと入れる
④ふたをして圧力鍋のおもりを乗せて、強火にかける
⑤沸騰して圧力がかかりおもりが動き始めたら30秒〜1分ほどキープして弱火にする
⑥弱火にかけたまま30分炊いて火を止める
⑦15分蒸らして圧力を抜く
⑧ふたを開けて、しゃもじでさっくり上下を混ぜて、天地返しをする
⑨おひつに移して、ふきんをかけておく

炊き方《圧力鍋》








ポイント食
1 吸水力が高いのでできるだけ浄水で洗いましょう
2 塩を入れることでお米の酵素が活き旨味がUP
3 おひつに移すと木が余分な水分を吸収しおいしく保存できます



●炊き方《土鍋》
土鍋で炊くと、米粒がふわっと広がり、粘りの少ないさらっとした甘みのあるごはんに仕上がります
材料(4人分)
玄米:2カップ
水:3と1/2カップ
※玄米の1.5カップ増しが目安です
塩:玄米の分量の1%(小さじ1/2)

①玄米をバットなどに広げて石やゴミ、汚れなどを取り除く
②玄米をボウルに入れて洗う。ザルに上げ水をよくきる。(30分~1時間放置)
③ふたをして中火にかけて、穴から蒸気があがったら、蒸気が逃げないように栓をして、弱火で45分ほど炊く。
④最後に一呼吸 中強火にして水分をとばし火を止める
⑤10分蒸らす
⑥ふたを明けて、しゃもじでさっくり上下を混ぜて、天地返しをする

ポイント食
ふわっと蒸気があがったらふたの穴に栓をします。
いきなり勢いよく吹いてしまったら、いったん火を消して蒸気が落ち着いてから栓をしましょう

●炊き方《炊飯器》

炊飯器で炊くと、パラッとした炊き仕上がりになります。炒め料理などに使用する場合に向いています。
材料(4人分)
玄米:2カップ
水:2.5~3カップ
※玄米モードの差で水分量も変わります
塩:玄米の分量の1%(小さじ1/2)

①玄米をバットなどに広げて石やゴミ、汚れなどを取り除く
②玄米をボウルに入れて洗う。ザルに上げ水をよくきる。(30分~1時間放置)
③各炊飯器の説明書に基づいて炊く
④ごはんに芯が残っていたら少しの熱湯を回し入れて、もう一度スイッチを入れます

カテゴリー: ジャンル, 野﨑恭子,